SFC修行

【SFC】短距離路線でバリュー(運賃5)を賢く活かすべき理由2つ。羽田-大阪でのPP13円台も可能。

こんにちは!ホールディングです。

航空券を予約するとき、基本的には運賃の低いスーパーバリューを選択していきますよね。ただ、SFC修行をしている状態での東京-大阪のような短距離路線の場合、あえて最安ではないバリュー運賃を選択したほうが、PP単価としては良くなる場合があると分かりましたので、今回はこちらについて書いていこうと思います。

短距離路線ではバリューを検討すべき!

SFC修行最中の2021年5月、大阪に行く用事が発生しました。せっかくなのでこの用事もフライトとして消化してPPを稼ぎ、修行の行程の1つとすることにしました。

修行として組み込むにあたり、PP単価を最優先に考えた結果、

こういった短距離の路線ではバリュー運賃を意図的に選択したほうが有利なのではないか?

という結論に至りました。下記にその理由を述べていきます。

理由①:基本のPPが低いため、ボーナスPPのインパクトが相対的に大きい

プレミアムポイント(以下PP)の基本部分は、積算率の違い等はあれ、フライトの区間マイルをベースに算出されるものです。したがって、区間マイルが少ない短距離路線では、おのずとPPも少なくなってしまいます。

例として、今回取り上げる羽田-伊丹では基本のPPは420。

この数字では、修行に組み込んでもあまりパワーが出ないですよね。。。

ただ、PPには基本部分に加えて搭乗クラス/運賃によって加算される搭乗ポイントというものがあります。詳細な情報はANAのHP(ANA国内線利用運賃一覧表)を参照していただきたいのですが、主なところを抜粋すると以下の通りです。

運賃タイプ 搭乗ポイント
運賃5(バリューなど) 400
運賃6(バリュートランジットなど) 200
運賃7(スーパーバリューなど) 0

一番安い早割型のスーパーバリュー運賃では加算がないのに対して、バリュー運賃ではプラス400PPとなっています。

今回の例としている羽田-伊丹では本体が420PPですから、+400となれば、およそ倍。運賃差にもよりますが、積極的に利用したいところでしょう。

基本のPPが少なめな短距離路線。搭乗ボーナスPPを積極的に稼ぎたい。

理由②:短距離区間では、バリュー運賃がそれほど高くない

そこで気になってくるのが、「バリューとスーパーバリューの運賃がどれくらい違うのか」というところかと思います。結論から言うと、路線によってかなり傾向が違いますが、今回のような羽田-伊丹といった短距離区間だと、運賃差はあまり大きくないというのがその答えです。

以下、ある日の羽田-伊丹の検索結果です。

一番安い始発便でスーパーバリューが9,050円、バリューが11,350円となっていますね。価格差はわずか、約2千円です。

それぞれの運賃を選択した場合の、詳細な獲得PPおよび単価について下記で見ていきましょう。

スーパーバリューの場合

まずは、一般的に選択されることの多い、最安のスーパーバリュー運賃。

確かに一番安いのですが、運賃区分は「運賃7」なので、搭乗ボーナスのPP(プレミアムポイント)はゼロとなります。したがって、合計のPPは420。今回の場合の単価は9,350円/420PP≒22.3円とあまりいい数字ではなく、これでは修行への組み込みという視点ではだいぶ厳しいでしょう。

バリューの場合

対するバリュー運賃です。こちらは「運賃5」の区分となっており、区間マイルから計算される通常のPPに加えて400PPがボーナスとして加算されます。ベースのPPが420ですから、プラス400は相対的なインパクトがかなり大きいですね。

運賃は少し高くなりますが、結果としてPP単価は11350円/820PP≒13.8円と、単独でも組み込み不可能ではないところまで良化しています。

短距離路線ではバリュー運賃が高騰しないので、積極活用したい!

(参考)短距離路線以外の事例

参考までに、普通の中長距離路線ではこうはいきませんよ、ということも述べておきます。例として羽田-千歳線を示します。

バリューがスーパーバリューのほぼ倍になっています。価格差で言うと約1.4万円。これで+400PPですから、全く話になりませんね。短距離路線以外では、上記の手法を適用するのは難しそうです。

「バリュー戦法」が有効な路線例

以上の手法を個人的に「バリュー戦法」と名付けることとします。ここでは、具体的にどの路線でこの「バリュー戦法」が有効かを、私の経験や検索結果をもとにいくつか紹介しようと思います。網羅的に調べたわけではないので、その点は悪しからずご了承ください。傾向はつかめると思います。

①東京-大阪

まずは今回の例になった羽田-伊丹など、東京-大阪の各空港を結ぶ路線。羽田・成田、伊丹・関西・神戸の組み合わせから選べて、どの路線も問わず同じような価格帯ですので、わりと自由度が高いですね。普通席の基本PPは420です。

②羽田-小松

次も東京からの短距離路線です。羽田と石川・小松を結ぶ路線。普通席の基本PPが316と短い路線で、こちらもバリューとの価格差が少なくなっています。単体での修行ルートへの採用は少し考えにくいですが、用事で行く際はバリューでPPを稼ぐ、といった使い方であれば十分使えそうです。

③那覇-宮古・石垣

次に離島区間。那覇から宮古・石垣をつなぐ路線です。普通席の基本PPはそれぞれ宮古が265、石垣が370。バリュー運賃を使うことで一気にPPが倍以上になり、単価も劇的に良化します。私自身も修行で宮古に行ったときは往復ともバリューを選択しました。

その他、全体の傾向

この他、道内路線なども使えるかもなと思って調べてみたのですが、あまり実用的ではないように思いましたので今回は割愛とさせていただきます。

一般的に言って、この手法が使えそうなのは「スーパーバリューが1万円を切るような短距離路線」というのが目安なのかな、と思いました。皆さんが利用される便がここに該当する場合、バリュー運賃も確認してPP単価を見積もってみてはいかがでしょうか。

まとめ:短距離ではバリューを賢く使おう!

というわけで今回は、「バリュー運賃がそれほど高くない短距離路線においては積極的にバリュー運賃を選択していくべき」という論点を展開してきました。

SFC修行では何はともあれ単価が気になるもの。少しでも単価を向上させるためのテクニックとして、バリュー運賃もあわせてチェックしてみるという習慣をつけてみてはいかがでしょうか。

 

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それでは今回は以上。ありがとうございました!

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