こんにちは、ホールディングです。
名古屋小巻空港を拠点としている航空会社、FDA(フジドリームエアライン)。JALとのコードシェア路線を設けており、JALのホームページからも予約することができます。
このたび実際に高知-名古屋線に乗ってみましたので、予約購入から搭乗まで、ポイントを解説していきたいと思います。
もくじ
FDAがJALとコードシェアを行っている便
コードシェアとは共同運航便とも呼ばれ、一つの定期便に複数の航空会社の便名がつくことを示します。自社で持っていない路線についてもコードシェア便として発売できること、お互いに同じ路線を持っている場合に比べて客の奪い合いを防げることなどから、お互いにとって選択と集中のメリットが生まれます。
JALとFDAは以下の便でコードシェアを行っています。これらのコードシェアはすべてFDAの機材・乗務員で行われています。逆方向、つまりFDAの便名でJALの運航便となる方式のコードシェアは実施されていません。
名古屋(小牧)発着 | 青森、花巻、山形、新潟、高知、福岡、熊本 |
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福岡発着 | 新潟、松本、静岡 |
札幌(新千歳)発着 | 山形、松本、静岡 |
静岡発着 | 札幌(丘珠*)、出雲、熊本、鹿児島 |
大阪(神戸)発着 | 青森、花巻、新潟、松本、高知 |
その他 | 仙台-出雲、札幌(丘珠)-松本* |
JALの公式サイトより。*は季節運航。
「地方から地方」をコンセプトとしているFDAらしく、普段JALに乗り慣れている層からすると見慣れない路線が並びます。特にFDAが拠点とする名古屋小巻空港は珍しく感じます。名古屋駅からバスで30分強で行くことができる、以外にも便利な空港です。
JAL便名で購入するメリット・デメリット
コードシェア便はもちろん、FDAの便名で約することができます。ここでは、あえてJAL側から予約・購入する際のメリット・デメリットについて考えていきます。
メリット
①マイル・FOPが貯まる
JALのサイト等で予約した場合は、マイルとFOPを貯めることができます。(FDAのサイト経由の場合はどちらも全く貯まりません。)特に制約なく、通常のJAL国内線を利用したときと同様の扱いとなりますので、国内線のFOP2倍、特便以上なら1区間400FOPなどの特典もバッチリ対象です。マイルの積算ルールもFOPと同様、一般のJAL路線と同じです。上級会員等のボーナスマイルもちゃんと積算されます。
また他のミドルキャリア同様、FDAにはマイレージプログラム自体が存在しません(2022年8月現在)。したがって、JAL便名で予約した場合のみJALマイルが貯まるということになります。
細かいですが、購入時の獲得マイル・ポイントも若干変わってきます。JALの場合、購入時に楽天リーベイツを経由することで購入金額の1%の楽天ポイントが貯まります。FDAの場合は使えそうなポイントサイトがありませんでしたので、この点も少しだけ差がつきます。
また、皆さん当然(?)JALカードで決済されると思いますので、そこについても言及すると、JALの航空券はJALカードの特約店なので、ショッピングマイルが購入金額の2%加算されますが、FDAの場合は通常の1%のみとなります。(いずれもショッピングマイルプレミアム加入の場合。)
以上のように購入する際にも額面で2%(マイルは1円以上の価値がありますので、実際にはそれ以上)の差がつくことになります。フライトマイルも合わせて十分勘案の上、どちらがよりお得か判断して購入したいところです。
②JALのラウンジを利用できる
JALの上級会員等で、普段からラウンジを利用可能な方限定ではありますが、JALのラウンジ(DPラウンジやサクララウンジ)を利用することができます。
FDAとのコードシェア便がある空港のうち、JALのラウンジがあるところは以下の通りです。FDAが拠点としている名古屋小牧、静岡にJALラウンジがないのは少し残念ですが、、、仕方ないですね。
DPラウンジ/サクララウンジ…福岡・新千歳
サクララウンジ…熊本・鹿児島・仙台
デメリット
①直接予約に比べて航空券が少し高い
仕方のないことですが、マージン等の関係もあってか、FDAのサイトから購入するよりも、JAL便で予約する方が代金が高くなる傾向にあります。ただ私が調べた限りではそこまで劇的に高くなるといった感じではありませんでした。(便にもよるかもしれませんが、、、)
前述の通り、マイルやポイントについても総合的に判断して、明らかに高いようであればFDAのサイトから直接予約することも考慮したほうがいいかもしれません。
②予約枠に限りがある
これはFDAだけでなく世の全てのコードシェア便に言えることですが、コードシェア便は他社から一部の席を譲り受けて販売しており、その数には限りがある場合がほとんどです。
JAL便名での予約が多い場合、その便全体に空きがあってもJALからは追加購入できない、というケースが発生することも考えられます。(もっとも、そのケースではFDAから直接予約すれば問題はありません。)
実際の搭乗の流れ
先日、高知→名古屋にて実際にコードシェア便に搭乗してみましたので、時系列的にポイントをおさらいしてみます。
・チェックイン
コードシェア便の場合、チェックインはFDAのカウンターで行います。
高知空港のように、JALプロパー便が飛んでいてJALのカウンターがある場合でも、FDAのカウンターに直行してしまって構いません。
FDAのカウンターの方は予約番号をもとに処理を行うようでした。ですので、JALのアプリで予約番号を提示できるようにしておくとスムーズだと思います。アプリの予約画面から以下の通り表示できます。
チェックインが済むと、QRコードがついたFDA式の搭乗券を渡されます。以後はこのコードを使用することになり、従ってJALカードやIC等では改札できません。その点ご注意ください。
・搭乗~到着…優先搭乗、手荷物優先はなし。
前述の搭乗券にて保安検査・搭乗ゲートをくぐることになります。
チェックイン以降は完全にFDAのレギュレーションに従う形で、JAL上級会員向けの優先搭乗はありませんでした。搭乗中のホスピタリティはミドルキャリアのそれで、お茶とお菓子(シャトレーゼのものでした)が配布されますがWi-Fiは無い、といったような具合でした。
比較的短距離のフライトだったためすぐに到着。名古屋に近い小牧空港に降ろしてくれるというのが地味にうれしいポイントです。JALであれば上級会員の荷物が先にターンテーブルから出てきますが、こちらの手荷物返却の優先についても対象外となっています。
ただFDAは小型機のE170ですから、たとえ混んでいたとしても荷物が出てくるのにそう時間がかかることもないと思います。
おわりに
というわけで、FDAとJALのコードシェア便に乗る際のポイントについて記載してきました。
東京ベースの方々にはあまり馴染みのない内容だったかもしれませんが笑、機会があればぜひ使ってみてください。
それでは今回は以上。ありがとうございました!