こんにちは!ホールディングです。
帯広から約1時間・上士幌町にある観光スポット、「タウシュベツ川橋梁」のツアーに参加してきました。
この記事では、ツアーの申込方法、必要なもの、当日のなどについてまとめていきます。それでは行ってみましょう!
もくじ
タウシュベツ川橋梁とは
まずは、そもそもタウシュベツ川橋梁がどんなものなのかというご説明から。
タウシュベツ川橋梁とは、旧国鉄士幌線の一部として存在していた鉄道橋です。1939年に完成・供用を開始したものの、糠平ダムが建設される際の人造湖・糠平湖に中に沈む範囲となってしまい、士幌線はルートを変えることに。わずか16年後の1955年に役目を終えるこになりました。線路およびタウシュベツ川橋梁は国鉄によって撤去されることになっていましたが、費用や手間の問題から橋梁だけは残置されることになりました。
また、糠平湖は水力発電に利用されていますが、春夏は雪解け水の流入により水位が上がり、冬季は水の流入量が減り水位が下がるといったように、水位の上下を繰り返します。これにより、タウシュベツ川橋梁は冬~春はその姿を見ることができるものの、夏~秋は水没して見ることができなくなります。このタウシュベツ川橋梁の最大の特徴が、「幻の橋」として人気を博しているわけです。また、水没・凍結・解凍を繰り返す中で、橋のコンクリートは年々劣化していきます。今の姿で見ることができるのは今だけ、という唯一性も、観光客をひきつける大きな要素の一つです。

さらに、条件によっては湖面に写った「めがね橋」の姿を見ることもでき、こちらも絶景として十勝地方随一の観光地として知られていますね。
タウシュベツへの行きかた
まずタウシュベツ橋梁へのアクセスですが、ここは帯広市内から約1.5時間の場所にあります。鉄道が廃線になるような土地柄、車が必須となりますので、ご留意ください。
また、タウシュベツ川橋梁は、①ツアーへの参加、②上士幌町への事前申請、のどちらか出ないと立ち入ること自体ができません。当日ふらっと立ち寄っても、数百メートル離れた展望台からしか見ることができませんので、注意です。
私は今回①のツアーで参加してきましたので、それはこれからたっぷりご紹介するとして、②の士幌町への事前申請について軽く触れておきたいと思います。
(参考)上士幌町HPからの予約について
町のHPから予約する場合は、こちらのタウシュベツ川橋梁「林道ゲート通行鍵」予約ページにアクセスします。利用日の30日前の10:00から予約開始となります。申し込みは先着順で、各日15組までとなっているようです。週末などだとかなり競争が激しそうですね。また、料金は1組2,000円となっています。
当日は、9:00-14:00の間に「道の駅かみしほろ」にあるカウンターで鍵を借り受け、各自タウシュベツ川橋梁へ向かい、ゲートのカギを開錠して橋まで向かう、という流れです。道の駅で長靴を借りることができます。また、鍵の返却は当日の16:30までに行う必要があり、日付をまたいでの利用はできません。つまり、タウシュベツが一番映える早朝には訪れることができないということですね。
※なお、タウシュベツ川橋梁に続く林道にゲートを設置し、通行を許可制にしたのは2008年からなんだそうです。狭く坂がちな林道で車両がすれ違う際に、横転などの交通事故多発したため、通行料を制限するための施策として導入されたとのことでした。
タウシュベツ川橋梁ツアーについて
さて、それでは本題のツアーについて記載していきます。ひがし大雪自然ガイドセンターのHPから申し込むことができます。こちらは参加日の3か月前から申し込み可能で、参加費用は一人5,000円となっています。
ツアーのラインナップは以下の通り。時期によって、最大4日程/日が開催されています。(詳細・最新情報はガイドセンターの情報をチェックしてくださいね。)
ツアー | 時間 | 開催時期 |
早朝 | 5:30-7:15 | 5月から橋水没まで |
午前 | 9:00-11:00 | 5-10月 |
午後 | 13:30-15:30 | 5-10月 |
夕方 | 17:00-18:45 | 5-6月のみ |
私は普通の週末の午後のツアーを選択しました。直前だと予約でいっぱいだったので、早めの予約がベターですね。
ツアー:当日の流れ
ツアー当日は、集合場所であるひがし大雪自然ガイドセンターへ向かいます。

帯広市街から約1時間かなり離れていますので、ガイドセンターまでの所要時間も考慮しながらスケジュールを組むようにしましょう。
センターではまず受付を済ませ、ツアー料金を現金で支払います。その後、長靴を貸していただき、ツアースタートです。
ツアーは全部で2時間ですが、ガイドセンターからタウシュベツ川橋梁まで片道約30分かかりますので、1時間が移動で1時間がタウシュベツ川橋梁現地で過ごす時間、という配分でした。
私はかなりの軽装で臨みましたが、特に問題はなかったです。必要なものは、飲料水だけ。人や時期によっては、帽子や日よけの羽織り、虫よけグッズなどがあればさらに良いかと思いました。

※貸与された長靴があれば問題なかったですが、時期によってはこのくらいの浅瀬を渡って行く場面もあります。ガイドさんが渡るのが簡単なポイントを教えてくれるのでなんとか渡れました。
私が参加したのは5月の上旬の早い時期で、この頃はまだ湖の水位がかなり低く、橋梁の周りをぐるりと1周できる珍しい時期とのことでした。

かなり近くから朽ちゆくタウシュベツの姿を見ることができ、感慨深かったです。

水面に写るタウシュベツ川橋梁を見るには早朝ツアー参加が必須
恥ずかしながらツアーに行くまで知らなかったのですが、タウシュベツ川橋梁はダム湖に写っためがね橋の姿が最も有名なのですね。ツアーの中で、ガイドさんがいつならそれを見られるかを解説してくださったので、それについても参考まで記しておきます。
見出しにもある通り、ズバリ水が入った時期の早朝ツアーに参加せよ、とのことです。水位の上昇は年にもよるので一概には言えないものの、5月中下旬以降とのこと。また、なぜ早朝なのかというと、風が吹かないから、だそうです。めがね橋として反射するには、湖面が穏やかである必要があり、すなわち風がない状況である必要があります。糠平は日中は風が吹きやすいようで、ガイドさんの体感では、早朝は8-9割の確率でめがね橋が見られるのに対し、同じ時期の日中ツアーでは1割の確率で見られればいい方とのことでした。
早朝ツアーは5時半からなのでなかなかツライですが、早起きするか、または糠平温泉に前泊して参加するしかなさそうです。私も次回は糠平温泉宿泊からの早朝ツアー参加で行こうと思います。
まとめ
というわけで今回は、「幻の橋」タウシュベツ川橋梁ツアーについてまとめてきました。今後参加される皆さんのお役に立てば幸いです。
それでは今回は以上。ありがとうございました!