マレーシアの首都・クアラルンプールから車で約1時間のところにあるゲンティンハイランド(Genting Highland)は、標高約1,800mの高原に広がるリゾート地で、「エンターテイメントの街」として知られ、カジノやテーマパーク、ショッピングなどを楽しめます。また、高原であることから年間を通して冷涼な気候に恵まれているため、常夏の国マレーシアにおいて避暑地や週末のレジャーを楽しむ場所として、国内外の多くの観光客から人気を集めています。
先日、バスとケーブルカーを利用して実際に行ってみましたので、行き方について写真とともにご説明できればと思います。よろしくお願いします。
もくじ
ゲンティンハイランドへの行き方概要
まずは、ゲンティンハイランドの2つのエリアと、それぞれへの行き方について概要をつかんでいただければと思います。
まとめた図がこちらです。このマップの少し南のほうにKLがあります。ゲンティンハイランド一口に言っても、大きく2つの地域に分かれており、それぞれ決まった名称はないものの、ミッドヒル・トップヒルなどと呼ぶことが多いです。
ミッドヒルはその名の通り、山の中腹に位置するエリアであり、トップヒルへの玄関口です。ホテルがいくつかあるほか、大型のアウトレットもあります。標高は700-800mで、KL市内よりは少し涼しいかな~といった程度です。
トップヒルは、こちらも名前の通り山の頂上付近のエリアを指します。ここにはマレーシア唯一のカジノをはじめ、2つのテーマパークやショッピングモール、大型ホテルなどがあり、一般にゲンティンハイランドという場合にはこちらを指すことが多いです。
また、トップヒルは標高が約1,800mであり、気温の逓減率の関係で年中を通して15-25℃くらいであり、マレーシアきっての避暑地として人気が高いです。(写真の通り、文字通り雲の上であることを感じることもできます。)
なお、それぞれへのアクセスについては、KL⇔ミッドヒルは高速バスで約1時間、ミッドヒルからトップヒルはロープウェイで約15分ほどとなっています。
KL⇔ミッドヒルのバス
さて、それでは順番に説明していきます。まずはミッドヒルまでのバスについて。
購入方法
バスターミナルでも購入可能ですが、オンラインでの購入のほうが便利ですので、その方法を紹介してきます。(ターミナルで買う場合、休日だと何本か後まで満席で乗れないなんてこともあるそうですので、事前予約がベターです。)
予約にはRedBusという予約サイトを使います。プラットフォーム自体はマラッカなど、他の都市行きのバスと同じものです。クレジットカードも利用可能です。
こんな感じで、出発地にKL、到着地にゲンティンハイランドと入力して検索します。
大体30分か1時間に1本程度出ており、かなり自由度は高いです。ゲンティンハイランド線を運航しているのは「Resort World Genting」と「Aerobus」の2社です。2社を比較するとこんな感じ。
| 価格 | 座席配列 | ケーブルカーチケット | |
| Resort World Genting | 23RM | 3列(1+2列) | 込み |
| Aerobus | 10RM | 4列(2+2列) | 別 |
Resort World Gentingのほうが高いですが、10RMのケーブルカーのチケットがついているので、ほとんど差はありません。Resort…のほうが3列シートで快適なので、空いていればこちらのほうがいいかもしれませんね。Aerobusのほうはケーブルカーのチケットは必要ないというときに利用価値がありそうです。
私はというと、KL→ミッドヒルはResort World Gentingを、ミッドヒル→KLはAerobusを利用しましたので、両方ご紹介しますね。
乗り場・車内の様子
続いては、乗り場はどこなのか、バス車内の様子はどんな感じかというポイントを紹介していきます。
KL→ミッドヒル(Resort World Genting社)
まずはKLから出発。原則、KLセントラル駅からの出発となります。他の都市間高速バスが出ているTBSバスターミナルとは別の駅なので注意が必要です。(一方で、一部のゲンティンハイランド行きのバスはTBSから出ているので、予約時に要チェックです。)
ここでは、KLセントラル駅発の事例を紹介します。
乗り場はKLセントラル駅の地上階に位置しています。電車等で行く場合には、改札からNU Sentralというショッピングモールが見えると思います。この入り口ではなく、右奥方向を目指します。
このようなエスカレーターが見えるはずです。
エスカレーターの手前にこのような案内板が立っていました。空港行きのバスも同じフロアから出ているようです。
エスカレーターを降りた先のフロアはこんな感じ。右手に停車していたバスが、今回乗るバスでした。バス入り口付近に立っていた係の人に、バウチャー(予約完了メールのPDF)を見せて、車内に乗り込みました。Resort World Gentingで予約している場合はQRコードもバウチャーに含まれていますが、これはロープウェイ用。ここでは使いません。
なお、このチケットカウンターで当日券も購入可能なようです。窓口が1個しかないので、かなり混み合うこともあるようです。
自分の座席。1列はありがたいです。フットレストもついています。
反対側の列はこんな感じでした。
ミッドヒル→KL(Aerobus社)
帰りのAerobus社の紹介もここでしてしまいます。
帰りは、ケーブルカーのSkyCentral駅がある建物の地上階にあるターミナルからの出発となります。(行きのバスが着くところと同じです。)
エスカレーターで降りていくと、このような待合所に到着します。正面に電光掲示板があり、どのバスがどの停留所から出るか書いてありますので、チェックしておきましょう。
私が乗ったバスはこんな感じでした。
車内はこんな感じ。普通の2+2列の観光バスって感じでした。Resort World Gentingの3列シートよりは快適性は劣るものの、正直1時間の短時間なので、そこまで大きな差は感じませんでした。
ミッドヒル⇔トップヒルのケーブルカー
正直あまり写真を撮っていないので、こちらは文章で説明します。
まずチケットの買い方について。前述のResort World Gentingのバスで来ている場合には、そもそもケーブルカーのチケットが含まれているので購入する必要はありません。メールで来ているバウチャーにQRコードがあります。これがチケットとなっています。
Aerobus利用の場合など、チケットがない場合は乗り場前にある自販機またはカウンターで購入します。クレジットカードも利用可能でした。この場合もQRコードが書かれた乗車券が発行されます。
その後、ゲートにQRコードリーダーがありますので、チケットまたはスマホでQRコードを読み込み、入場する形です。
改札内では、係の人がどのゴンドラに乗り込むか指示してきますので、それに従って乗り込みます。人数と混雑状況にもよりますが、基本相乗りになることが多いです。
前述の通り、乗車15分ほどでミッドヒルとトップヒルの間を行き来します。
途中にChin Swee駅という途中駅があります。写真左のような中国風の寺院があるようですが、あまり途中下車している人は多くありませんでした。
まとめ
というわけで、今回はKL民の一大観光地であるゲンティンハイランドへの行き方についてまとめてみました。当記事の情報が皆様のお役に立てば幸いです。
それでは今回は以上。ありがとうございました!
また、ゲンティンハイランドの奥座敷にある日本風温泉ホテル「The Yanne Onsen」もおすすめですので、是非チェックしてみてください。

