先日、エバー航空を利用して初の台湾旅に行ってきました。今回は、台北の2つの空港(松山・桃園)の使い分けと、私が実際にエバー航空を利用して感じたフライトのリアルな情報について、具体的な体験談を交えてご紹介します。
もくじ
台北の玄関口!松山空港 vs 桃園空港を徹底比較
今回の台湾旅行では、行きと帰りで台北の空港を使い分けてみました。それぞれに異なる特徴とメリット・デメリットがあるので、ご自身の旅の目的やスタイルに合わせて最適な空港を選びましょう。
なぜ行き帰りで空港を使い分けたのか?
今回は、初めて行く桃園空港のラウンジ巡りをしたかったので、まず帰国時の桃園空港発はマスト。桃園空港発→成田着のフライトを選択しました。一方で、台湾到着後の観光時間を少しでも有効に使いたかったので、行きは台北市街へのアクセスが良い松山空港を利用するため、羽田空港発→松山空港着のフライトを選択しました。
ちなみに、執筆時(2025年6月時点)での各空港発着航路の就航航空会社は以下の通りです。特徴としては、成田-松山の路線は存在しないこと、ANAが桃園に乗り入れていないことですかね。
松山(TSA) | 桃園(TPE) | |
羽田 | ANA、JAL、エバー、エアチャイナ | LCC(ピーチ、タイガー) |
成田 | なし | JAL、エバー、チャイナエアライン、キャセイパシフィック、スターラックス、ほかLCC各社 |
松山空港(TSA)のメリット・デメリット
ここからは、松山空港・桃園空港それぞれの特徴について(偏見も交えながら!)ご紹介していきます。それぞれの長所・短所が、もう一方の裏返しになっていることがお分かりいただけるかと思います。
メリット:市内から近い!
松山空港のメリットは、やはり市街地からの近さです。台北市内に位置しており、台北松山空港駅(MRT文湖線)から台北のダウンタウン(例:忠孝復興駅など)まではMRTで10分以内と抜群のアクセスを誇ります。また羽田空港発着便となることも、都心からの利便性を考えると大きな魅力です。
市内への移動時間が大幅に短縮できるため、到着後すぐに観光や食事を楽しむことができます。限られた滞在時間を有効活用したい方には最適です。
私も、初日昼すぎに松山着となったのですが、直接観光に向かうことで、17時閉館の故宮博物院に行くことができました。桃園空港からだったら結構タイトもしくは無理だったので、松山利用の恩恵を最大限感じることができました。
デメリット:エアラインとラウンジの選択肢が限られる
デメリットとして強いてあげるならば、エアラインの選択肢でしょうか。すでにご紹介している通り、松山空港に乗り入れているエアラインは、JAL/ANA、エバー航空などのフルサービスキャリアのみとなっていて、LCCの就航はありません。少しでも費用を抑えたいという場合には桃園の方が向いているでしょう。
また、ラウンジの充実度も桃園空港と比較すると限られていると言えると思います。私自身帰国時に使っていないので詳しいことは分からないのですが、上級会員は共通ラウンジ(JALでもANAでも同じラウンジ)を使うことになるようです。また、プライオリティパスではPlaza Premium Loungeがあるようです。最低限はありそうですが、桃園のようにラウンジホッピングとは行かなさそうですね。
桃園空港(TPE)のメリット・デメリット
メリット:ラウンジとエアラインの選択肢が豊富!
続いては桃園空港。メリットは、ラウンジが多いこと。エバー航空のラウンジをはじめ、航空会社ごとのラウンジが非常に豊富に揃っています。プライオリティパスで利用できるラウンジも多数あり、フライト前の時間をゆったりと過ごしたい方には最高の環境です。
エバー航空発着の第2ターミナルにあるラウンジは以下の通り。TPEはラウンジエリアが1ヵ所にまとまっているのも個人的に評価高いです。
エバー航空、シンガポール航空、チャイナエアライン+プライオリティパス対象ラウンジ2ヵ所

また、エアラインの選択肢が広いこともメリットといえます。エバー航空などのFSCに加え、多数のLCCも乗り入れています。フライトの選択肢が広く、旅の予算や好みに合わせて選びやすいです。日本の羽田空港発着のLCC便も存在します。
デメリット:市内から距離がある
台北市内(台北駅)までは、空港MRT(桃園機場捷運)の快速列車を利用しても約35〜40分かかります。松山空港に比べて移動には時間がかかりますね。台北駅まで乗り換えなしで行ってくれるのは助かるポイントではありますが。
あとは、桃園利用の際はだいたい成田発着となるので、国内のアクセスも人によっては大変になるかもしれませんね。
エバー航空について
ここからは、エバー航空を初めて使ってみたので、そちらについて書いていきます。
エバー航空(EVA Airways、IATAコード:BR)は、台湾の航空会社です。私が今回訪れた台北桃園国際空港(TPE)および台北松山空港(TSA)をハブ空港としています。サービスのクオリティが高いエアラインとしても知られており、スカイトラックスの格付けで星5つを獲得しているほか、執筆時最新の2025年の航空会社ランキングでも世界12位に位置付けられています。
また、エバー航空はANAと同じくスターアライアンスのメンバーとなっています。ANAの上級会員であれば、エバー航空利用時でも各種特典を享受することができます。
座席指定は48時間前から解放
今回はエコノミー最安運賃である「Economy Basic」で航空券を購入していました。このEconomy Basicの場合、事前の座席指定は有料となっていたため、座席指定はしていませんでした。
しかし、諦めるのはまだ早いです。搭乗の48時間前から始まるオンラインチェックインの際には、空いている座席を無料で指定できるのです!
オンラインチェックインを進めていくと、いったん自動的に座席がアサインされるのですが、無料で座席を選び直すことが可能でした。私の場合は、比較的前方の窓側席など、希望に近い座席を指定できました。これが、スターアライアンスゴールド会員であったことによる優遇だったのか、それとも誰でも変更できる一般的なサービスなのかは定かではありませんが、いずれにしても、希望の座席を無料で確保できる可能性があるので、ぜひ試してみてください。
TPE空港ラウンジ
これはスターアライアンスゴールド会員のみ対象の話ですが、出発空港でラウンジを利用することができます。今回は行きの羽田でANAラウンジ、帰りの桃園でエバー航空ラウンジとシンガポール航空ラウンジを利用することができました。詳細は以下でご紹介しています。


機内小ネタ①:帰国便で「フルーツミール」をオーダーしてみた
ここからは機内での小ネタを2つ。
まずは、帰りのTPE-NRTのフライトで、特別食の「フルーツミール」を事前にリクエストしてみました。リクエスト方法の詳細は控えていないのですが、予約の際、もしくは予約変更のページから食事のリクエストができたはずです。

こんな感じ。リンゴ丸々1個分、パイナップルとオレンジが半分ぐらいなど、すごいボリュームでした。半年分、いや1年分のフルーツ摂ったなって気持ちで食べました。ラウンジを利用する場合や、そうでなくても空港で十分にお腹を満たしてから搭乗する予定の人にとっては、有効な選択肢かもしれません。また、2人で旅行するときに、1人は普通の食事、もう1人はフルーツミールにしてシェアするのもいいかもですね。
機内小ネタ②:炭酸水は取り扱いなし、、、
普段からもっぱら無糖の炭酸水を愛飲する私、機内でのドリンクサービスでは必ずさらの炭酸水があるかチャレンジしてみることにしています。しかし、今回も炭酸水をリクエストしたところ、CAさんからは「スプライトかコーラならあるけどね~」と言われてしまいました。エバー航空(の少なくともエコノミークラスでは)炭酸水は提供されていないようです。残念。ってかハイボールとか作ったりしないんだろうか?と後から振り返って思いますが、あまり深入りしないようにします。笑
まとめ
というわけで今回は、エバー航空利用時のあれこれや、台北2空港(松山・桃園)の特徴・使い分け方などをまとめてきました。皆さんの台湾旅行の参考になれば幸いです。
それでは今回は以上。ありがとうございました!