カンクンから帰国する際、ロサンゼルスでの経由を経験しました。(カンクン→ロサンゼルス→羽田)
アメリカでの国際線の乗り継ぎはだいぶ面倒と事前に聞いていましたので、今回は、その時のことを旅行記の形で時系列で書いていきます。
皆様のいろいろな疑問、例えば「出国審査や保安検査はどうなる?」「どんな動線で乗り継ぐの?」「乗り継ぎ時間はどのくらい確保すべき?」といったものを解決できる投稿にしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
(当記事の情報は2025年11月時点のものです。また、筆者はJGC保有です。)
もくじ
旅の概要
まずは、どんな旅程だったのかをご紹介。2レグともアメリカン航空のエコノミークラスを利用しました。
1レグ目:AA2160 CUN 17:15 → LAX 19:50
2レグ目:AA169 LAX 23:50 → HND 5:05(+2)
アメリカでの乗り継ぎにビビり散らかしていたのと、ロサンゼルスでラウンジのはしごをしてみたかったので、乗り継ぎ時間を4時間確保していました。
あと(+2)という表示を人生で初めて見たかもしれません。日付変更線を跨ぐ深夜便だとこういうことが起こるのですね!
カンクンから出発!
カンクン空港のラウンジ事情
というわけで、まずはカンクンから出発です。
いきなりの悲報だったのですが、ここカンクン国際空港(CUN)にはアメリカン航空の指定ラウンジはありません。(というより、航空会社運営のラウンジがそもそもない模様。)
空港内にあるラウンジはおそらく以下の2つです。
①プラザプレミアムラウンジ(制限エリア内)…PP不可
②ザ・ラウンジ(制限エリア外)…PP可
①プラザプレミアムラウンジ(制限エリア内)…PP不可
まずは①のプラザプレミアムラウンジ。言わずと知れたラウンジチェーンで、PPで使えるところも多いですが、こちらは利用不可でした。
ダメもとで受付で聞いてみたのですが、「一部のカード(アメックスなど?)のみ受け付けていて、プライオリティパスはダメ」みたいなことを言われました。また、ターキッシュなど一部のスターアライアンス加盟航空会社はこちらのラウンジを指定ラウンジにしているようです。
②ザ・ラウンジ(制限エリア外)…PP可
続いては②の「ザ・ラウンジ」というところ。そもそも制限エリア外(ランドサイド)にあるということで、あまり利用価値がなさそうでしたが、せっかくプライオリティパスを持っていたので、行ってみることにしました。
中はこんな感じ。
2階もあり、こちらは空いていました。
飲み物・食べ物はこんな感じのこじんまりとしたダイニングでの提供です。(特にオールインクルーシブで舌が肥えてしまった後だったのもあるかもしれませんが、)特に食指が伸びるものありませんでした。
カンクン~ロサンゼルスまで
というわけで、ラウンジは早々にあきらめ、制限エリアに入ることにしました。
ちなみにチェックインカウンターはこんな雰囲気でした。
出国はアメリカと同じ方式で、審査ではなくパスポートをスキャンするだけでした。保安検査もスムーズで、合計で10~20分くらいしかかかりませんでした。
上記の通り、制限エリアにラウンジがなく、また出国審査も予想外にスムーズでしたので、搭乗時刻の約2時間前に空港に到着、待合エリアには約1.5時間前に到着することになりましたので、結構時間つぶしには苦労しました。
私の経験を踏まえると、もしカンクンのオールインクルーシブのホテルに滞在していて、チェックアウト後もサービスを受けられるのであれば、搭乗時刻の1-1.5時間前くらいに着くくらいに調整して向かわれるとよいかもしれません。(もちろん、搭乗に遅れた場合は自己責任となるため、ちょうどよい塩梅に調整なさってください。)
というわけで、ロサンゼルス行きAA2160便に搭乗です。
隣もアメリカン航空機でした。(複数路線を持っているならラウンジがあってもいいのに、、、)
さて、カンクン-ロサンゼルス線は国際線ですし、飛行時間が約5時間となかなかの長距離フライトではあるのですが、アメリカン航空のレギュレーション、機内食が出てくる路線にはなっていません。
(アメリカン航空のサイトより引用)
こちらにある通り、国内線・国際線の区別ではなく、その運行距離でサービスを分けているようですね。
実際に出てくるのは、短距離の国内線と同じ内容で、ソフトドリンクとスナックです。この時はスナックとしてビスケットとプレッツェルがもらえました。マイアミ-カンクン線の時はビスケットのみだったので、さすがにそれよりはちょっと上のグレードという扱いなのかもしれません。
5時間のフライトということで、うたた寝してもなお時間が余るほどであり、なかなか時間を持て余しつつ、定刻にて到着となりました。
ロサンゼルス空港にて
到着後の手続きは?
というわけで夜のロサンゼルス空港に到着。ここでは、入国審査→(預け荷物のピックアップ→再度預け入れ→)出国審査→保安検査までをクイックに済ませる必要があり、あわただしいです。(※かっこ部分は預入荷物がある場合。)
結論から言うと、私の場合、着陸から保安検査まで1時間10分ほどかかりました(預入手荷物なし)。やっぱりアメリカでの国際線乗り継ぎは最低でも2時間、余裕をもって3時間は確保しておくのが無難だと思いました。
さて、順を追って細かく説明していきます。
入国審査はラクラク
着陸後まず行うのは、アメリカへの入国審査です。到着便が多い時間帯なのか、審査場は長蛇の列でした。しかし、クルー用の列などが空いたら随時一般客もそちらで捌くなど、柔軟なオペレーションが行われており、それほど時間がかかることなく通過できました。
なお、審査が厳しいことで知られるアメリカの入国審査ですが、次の便のチケットを見せながら、あと数時間で出ていくことを説明するしたところ、一切の質問を受けずに通過することができました。
手荷物の受け取り・預け入れ
入国審査が終わったら、荷物を預けている場合はターンテーブルからピックアップし、その次にある専用の再預けカウンターで手続きします。
私は預入手荷物がなかったため、ここは利用しなかったのですが、このカウンターは混んでいなかったので、ターンテーブルでの受け取りさえスムーズであれば、あまりタイムロスはないのかなと思います。
保安検査
ここで空港の到着ロビーに出ますので、出発ロビーへと戻り、保安検査を受けることになります。もともとの出発地で、次の目的地までチェックインできている場合は、ここでチェックインカウンターによる必要はありません。(例:カンクンでカンクン→ロサンゼルス→東京までチェックインできている場合など)
この保安検査は、乗り継ぎ客だけでなく、普通にLAXから出発する乗客と一緒のところです。マジで混んでました。ここで30分以上かかったと思います。
保安検査を抜けた後は、TBにある「ワンワールドラウンジ」とT4にあるアメリカン航空「フラッグシップラウンジ」でくつろぎました。
ワンワールドラウンジは名前負けしている感が否めません。時間に余裕があればフラッグシップラウンジが断然おすすめです。
ロサンゼルスから東京へ出発
というわけで羽田行きに搭乗です。
AA169 LAX 23:50 → HND 5:05(+2)
時差もあって何がなんだがよく分かりませんが、所要時間は約12時間のフライトです。
優先搭乗で機内に入ったあと、周りで席の入れ替えを頼んでいる乗客がちらほらといたのが印象に残っています。子連れでも並びで座れていない人もいて、正直なんで事前に座席指定してないん?正気か?と思ってしまいました(子供と一緒に座るのよりお金の節約なのか?と)。
ともあれ、定刻で出発となりました。
出発から1時間半後のLAX時間午前1:30に1回目の機内食となりました。チキンorビーフとのことでした。

ビーフをチョイス。主食はジャスミンライスでした。おいしい・おいしくないというよりはしょっぱいという感想でした。
食べ終わるころがちょうど日本の夜に差し掛かるころだったので、機内食の後はできる限り眠るようにしました。機内で眠るのは得意ではないので、時々起きたり寝たりを繰り返しつつ過ごしていました。
さて、時間は過ぎ、着陸1時間15分前のタイミングで2食目の機内食となりました。1時間15分は経験した中で一番直前での提供だったと思います。
選択肢はパスタかスクランブルエッグでした。
同行の妻の分と合わせて両方もらいました。なんかもう見たまんまの味。おなかを満たすのには十分といったクオリティでした。
ギリギリでの機内食提供とあって、下膳即着陸態勢といった感じで、すぐに着陸となりました。
羽田空港に着いた後は、特に説明不要ですね。普通に電車に乗って帰りました。
おわり
というわけで今回は以上。アメリカでの国際線乗り継ぎはやっぱり大変だったという話でした。今回の情報が皆様のお役に立てば幸いです。
ありがとうございました!

